


歴史文化
カナダといって思い浮かぶものといえば、「広大な国土」、「雄大な自然」などがまずあげられるが、そのバックグラウンドとなる歴史も又奥深いものがある。 カナダのお金を見るとコインにはカナダ特有の動物、あわせてお札には英国エリザベス女王の姿があるのをご存知だろうか?16世紀、フランスや英国の探検家 が次々とカナダへやってくるようになり、定住植民地を築くようになる。やがて、英国とフランスとの激しい抗争の結果、1759年にパリ条約が結ばれ、これ ら全植民地が英国の支配下に入った。1867年にようやく自治権を持つ植民地になり、第一次世界大戦の参戦後、独立国として認められることとなった。これ が現在、カナダで英語とフランス語が公用語となる起原である。国の象徴である日本の天皇と似ているような気がするが、カナダの女王でもある英国女王は、 「君臨すれど統治せず」でその権限をカナダ総督に委任している。 そんな、歴史を背景にカナダの芸術文化面もいろんな顔を持っている。カナダの文化といえば、「赤毛のアン」だけではない。現代ではセリーヌ・ディオン、ア ラニス・モリセットなどのポップス歌手をはじめ、マイケル・J・フォックス、ジム・キャリーなどの映画俳優、日本でも有名になり、演劇とアクロバットと音 楽を見事に融和させた「サルティンバンコ」でシルク・デュ・ソレイユは、1984年以来、エンターテインメントの世界に革命をもたらした。 普段何気なく使っている電話は、なんとカナダ人アレクサンダー・グラハム・ベルによって発明され、現代では、広範囲にわたる光ファイバーなどのインフラも 整備され、まさに21世紀にふさわしいネットワークで国中を統合している。
政治
1993年10月の総選挙で、自由党が9年ぶりに政権をにぎり、以来、減税と社会福祉政策を掲げ、クレティエン政権は3期連続で政権を維持している。その 議会は、二院制をとっており、上院の議員は選挙で選ばれるのでなく任命制である。下院は主な立法機関で選挙区から1区1人ずつ選出される。少なくとも5年 ごとに総選挙を行なうように憲法で規定されている。カナダでも選挙民は1回の投票で、選挙区を代表する1人を選出する。一般に下院において最大議席数をも つ政党の党首が総督から首相に就任するよう求められ強大な権力を与えられる。そして、首相が政権党の議員の中から閣僚を選ぶ。
気候
カナダはとにかく広い。広いがゆえに、気候も場所によって異なる。バンクーバーのある太平洋岸は比較的温暖で降雨量が多い。。ロッキーを中心とする山岳部 は冬は積雪量が多く、夏は20度以上になるが天候は変わりやすく真夏でも小雪がちらつくことがある。中部の平原地帯は通年で日照時間が長く乾燥した気候 で、寒暖の差が激しい。五大湖周辺は夏は他の地域に比べて高温多湿、冬は雪が多い。東部大西洋岸は南北の気流・海流がぶつかる地域で天候の変化が激しい。 夏は涼しく、春・秋は霧が発生しやすい。針葉樹林帯が広がる北部一帯は夏が短く、冬はマイナス30度以下になる氷の世界だ。 行く季節や場所にもよるが、カナダは夏でも朝夕はかなり冷え込むので、長袖のシャツやセーター、ジャケットなどはおるものは必携。もしチャーチルや北極圏 方面に行くなら、真夏でもフリースやダウンジャケット、パーカーなどの重ね着の用意が必要。もっとも~40度にもなる冬がシーズンのイエローナイフなどの オーロラツアーには、現地で完全防寒ウエア、ブーツを借りることをおすすめする。また、紫外線の強い夏と冬はサングラス、帽子、日焼けどめも用意した方が いい。「寒い」というイメージの強いカナダだが、日本では味わえない、四季折々の自然を見ることが出来るだろう。
治安
誰もがまず思いつくことは「民間人も自衛のために銃の使用が許可されている国」ということではないだろうか。実際、銃による犯罪は後を絶たないが、「自分 は外国にいる」という最低限の危機意識を持てば必要以上に怖がる必要はない。特に都市部においては、特定のエリアのみが危険地域として知られ、一般的にそ れほど治安の悪さを実感することはないだろう。もちろん、危険地域や治安の情報はしっかりと収集しておく必要はあるのでガイドブックを利用したり、現地で つながりのある友人や講師などに尋ねたり、気を付けるようにしよう。基本的には、人通りの少ないところや夜間の外出などに気をつけていれば、犯罪から身を 守ることができる。
物価
大都市では比較的モノの値段は高いといえるが、それでも日本の物価と同レベルである。田舎に行くほど日常で必要なものは安くなる傾向にある。季節のセール となるとかなりの値下げがあり、またアウトレットだと年中安い値段で洋服等を購入することができる。各州によってかかる税金(消費税など)の比率が違うの で要注意。全体としては、一部(ホノルルやニューヨーク)を除き、日本より安いと考えて問題ない。
交通
アメリカ同様、国土の広いカナダでは飛行機が人々の足となる。多くの航空会社が各都市をカバーしている。更に、カナダを横断する全長5,000kmのトラ ンス・カナダ・ハイウェイに加え、延べ約8万キロの道路網を利用した長距離路線バスがカナダのほぼ全市町村を結んでいる。長距離バス会社の最大大手グレイ ハウンド・カナダは、トロント以西全域の路線バスを運行している。一部の地域では、他社バス会社と相互乗り入れしているが、北はノースウエスト準州やユー コン準州までカバーしている。東部でも、複数のバス会社がそれぞれ相互乗り入れしながら地域の路線バスを走らせている。時間があって、安上がりな旅ならバ スでの移動をおすすめする。 鉄道ではカナダの国鉄VIAが、バンクーバー~トロント間を4日間かけて走るカナディアン号はじめ、カナダ全土でいくつかのセクターごとに路線を運行して いる。車窓から見るカナダは格別の思い出となるだろう。
言語
カナダの公用語は英語とフランス語。実際はケベック州をのぞいてほとんどの地域で英語が使われている。ケベックでもモントリオールやケベック・シティなど 比較的大きな都市やリゾートなど観光地では英語が通じるが、田舎へ行くと通じないことも多い。公共の標識や公立美術館の案内などは英仏両方で書かれてい て、北の準州ではイヌイットの言語も併記されている。
時差
6つの時間帯にわかれている。同じカナダでも時刻表等すべてその土地の時刻で表示されるのでカナダ国内の移動でも時差には注意が必要。またカナダではサ マータイムと呼ばれる夏時間を採用(サスカチュワン州を除く)している。毎年4月最初の日曜に時計の針を1時間進め、10月最後の日曜に針を元に戻す。したがって、夏時間では、日本との時差は1時間少なくなる。
・太平洋岸標準時(PacificTime)バンクーバー、ビクトリアなど: 日本マイナス17時間
・山岳部標準時(Mountain Time)バンフ、ジャスパーなど: 日本マイナス16時間
・中央標準時(Central Time)ウィニペグなど: 日本マイナス15時間
・東部標準時(Eastern Time)トロント、ケベックシティなど: 日本マイナス14時間
・大西洋岸標準時(AtlanticTime)プリンスエドワード島、ハリファックスなど: 日本マイナス13時間
・ニューファンドランド標準時(Newfoundland Time)セント・ジョンズ: マイナス12時間30分
祝祭日
※これらは公的な祝日であり、独自の祝日を設定している州もある
バンクーバー

「世界で最も住みやすい街」ナンバーワンに何度も選ばれているバンクーバー。カナダ3番目に大きな都市でありながら、緑豊かな自然の豊かさもたっぷり満喫できる街。2010年には冬季オリンピックも開催された。ダウンタウンに接しているにもかかわらず、原生林やビーチまである自然公園のスタンレーパークをはじめ、クイーンエリザベスパークなど数多くの公園や庭園がある。西の玄関口として多くの観光客や留学生、移住者を受け入れ、アジア系住民も多い。日本をはじめ各国の食材が揃いレストランやカフェも充実している。留学先としての人気も根強く、カナダで最も語学学校の多い都市です。またバンクーバーは移民も多い都市。
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ビクトリア

北米の西海岸で最も大きい島、バンクーバー島の最南端に位置するビクトリアは、別名「ガーデンシティ」とも呼ばれ、たくさんの花に飾られた町並みは、カナダでも最も美しい街のひとつと言われている。世界で有数の大自然の風景を誇る街で、光り輝く海や山の風景、豊かな森林、緑に溢れた公園、そしてすばらしい海岸線が続くコーストなど素晴らしい環境。長きに渡りイギリスの統治下におかれたビクトリアは、今もアフタヌーンティーやガーデニングなど、英国風の生活習慣を色濃く残し、春から夏にかけて街中が花であふれる、温暖で気候に恵まれた街として訪れる人々を魅了し続けている。
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カルガリー

アルバータ州南部に位置する州内最大の都市で人口は98万人と、カナダ国内第3位となる大都市。カナディアンロッキーの山麓に位置する街として、国内外を通して通年観光客で賑わう。街の中心地にはカントリーミュージックなどの音楽ホールやミュージアムなどモダンな建物が多い。また、街の中心地にはチャイナタウンが存在するが、バンクーバーやトロントなど他の大都市と比べアジアや他国からの移民比率が圧倒的に低い。夏は乾季に入るため気温は高めでも過ごしやすい気候となり、冬は9月末~10月上旬から一気に気温が低下、真冬にあたる12月~2月頃には最高気温でもマイナスとなり、街でオーロラが見える事も。地理的に乾燥地帯となるため、雨量・積雪量は低い。
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トロント

地域人口が500万人を超えるカナダ随一の大都市。工業製品の多くを産し、カナダ全体の産業・経済の中心地になっている。人口の約半数以上が外国生まれという、世界でもっとも多文化な都市のひとつ。カナダで初めて地下鉄が走った街でもあり、地下鉄網はかなり発達している。ミュージカルや演劇などの舞台芸術が盛ん。
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オタワ

1857年にカナダの取得に制定された緑豊かな美しい街。ケベック州とオンタリオ州の州境で、英仏両文化の架け橋となり多民族国家を見守るような綿密な都市計画のもとに設計された。ケベック州ガディーノはオタワ川を挟んでオタワの対岸にあるが首都圏の一部となっている。川ひとつ隔てただけで異文化が体験出来る。
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モントリオール

古くから交易で栄えた金融・経済の中心都市。他民族が共存し、活発な多文化主義の土壌が形成されている。こうした雰囲気が映画、演劇、ショーなどにも影響を及ぼし、型にはまらない多様なスタイルを生み出す街へと発展した。古さと新しさ、フランス文化とエスニック文化が融合した街。
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ハリファックス

カナダの東部、大西洋側に位置するノバスコシア州の州都。人口は36万人と比較的小規模な街。海に面している街のため漁業や造船業なども賑わっているが、様々なマリンスポーツを楽しむ事も出来るため観光業も盛ん。また、映画でも有名なタイタニック号のゆかりの地で、沈没地点がハリファックスから近いことから、地元住民たちが犠牲者を弔い、大西洋海洋博物館ではタイタニックの歴史や遺品などを学び見る事ができる。
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