日本では物やサービスなどに対して、一律の消費税が加算されていきます。
消費税がかからない物はなく、一律8%分が支払金額に加算されます。
それに比べてカナダには、消費税が緩和されている品物がいくつかあり、それによって消費税がかかったり、かからなかったりします。

カナダの消費税には国が徴収するGSTと各州が徴収するPSTというものがあります。
GSTは一律5%と決まっているのですが、各州が徴収するPSTはその州によって何%加算されるかが異なるのです。
また、州によってはGSTとPSTを一体化させて徴収するHSTを取り入れている州もあり、合わせて12~15%を徴収している州もあります。

留学などで訪れた場合には、課税基準に戸惑うことも多いと思うので、自分が暮らす地域の消費税が気になる場合には、事前に調べておくと良いでしょう。

税金がかからないものはある?

カナダの消費税は、日本と違ってすべてに課税されているわけではありません。
確かに日本よりも高い消費税をすべての物やサービスにかけていたら、お金を多く負担しなければならなくなり、貧困家庭も増えていってしまうでしょう。
そのため、生活に必要な牛乳やパンなどの食料品や、野菜・穀物などの農産物、薬や処方薬の調剤費用、補聴器などの医療器具、中古物件の住宅、医療サービスの大部分、公立・私立などの一部教育機関では、国の税金はかからないようになっています。

一方、国の税金が加算されるものでも、州の税金はかからないというものもあります。
例えば、特定の学校用品、電子を含む書籍関連、15歳以下の衣料品、おむつ、お菓子、電気料金などです。
アルコールでは最大15%の消費税がかかり、宿泊費は13%、自動車リースでは12~15%の税金対象となります。
一定の商品には非課税でも、それ以外で多くの税金がかかってしまうのは、痛い出費になってしまいそうです。
留学や移住の際に節約するポイントとしては、税金があまりかからない州に住むなど、出費が抑えられるような工夫も大切です。