日本は水質に恵まれている国なので、水道水をそのまま飲んでも体に大きな支障はありません。
しかし、海外では水道水を飲んでしまい、下痢や腹痛に襲われるケースは少なくないのです。
また、飲むだけではなく、口をすすいだだけでも体調が悪くなってしまう人もいます。
なので、海外へ行った時は生水を飲むことを避けることが一般的です。

しかし、ニュージーランドは日本と同様に、水道水を飲料水として飲むことができる数少ない国です。
ニュージーランドといえばサウザンアルプスの雪解け水が、ミネラルウォーターとして使われているため、国内でもその雪解け水を安心して飲むことができるのです。
しかし、近年の家庭で浄水器が普及しており、この推奨は市町村によって異なります。

水質について

ニュージーランドの水質は弱アルカリ性です。

硬水か軟水かでいうと、地域によって水源が異なるので、正確な基準はありません。
ですが、全体的にみてみると日本と同様に軟水の傾向があります。
また、一部の地域では、水道水にフッ素が含まれています。
なので、ニュージーランド人は虫歯になる確率が低いとまで言われているのです。

基本的にフッ素を導入するかどうかは、自治体によって判断されます。
フッ素を入れる習慣は、アメリカなどで虫歯予防を目的に導入されるようになりましたが、健康被害への心配から近年は含有量を減らしたり、そもそも入れなかったりする方向性も増えてきました。
また大都市で唯一フッ素が入っていないのがクライストチャーチで、やはりフッ素が入っていない分、水が美味しいと有名です。

都市から離れた地域の場合

都市では安全な水道水が通っていますが、都市から離れた地域では水源の品質が異なり、基準を満たしていない場合があります。

また、水道管が通っていない山小屋や農家などでは貯めた雨水を生活水として使っているところが多いです。
そのような水にはバクテリアや寄生虫が潜んでいる可能性があるので、不安がある場合は3分以上沸騰させて飲むか、ミネラルウォーターを持参しましょう。